SDSUの研究室を訪問しました!

2025年2月2日~15日にサウスダコタ州立大学(SDSU)のHector先生の研究室を訪問し、研究活動を見学させていただきました。ヘクター先生の研究室では、畜産分野における持続可能な管理技術の開発に力を入れており、非常に興味深い研究が行われています。 バイソンの牧場では GreenFeed を用いた給餌と温室効果ガスの測定が行われていました。GreenFeedは、動物が飼料を摂取する際にメタン排出量を測定する装置であり、家畜の温室効果ガス排出を抑えるためのデータ収集に役立ちます。温暖化対策として、こうした技術の発展が今後ますます重要になってくると感じました。

SDSUの牧場の一つであるCottonwoodでは、肉牛の飼養管理に関する研究も行われていました。 近年注目を集めているバーチャルフェンスを活用した研究も行われていました。バーチャルフェンスは、物理的な柵を設置することなく、GPSやセンサーを用いて動物の行動を管理する技術です。この技術を活用することで、放牧の効率化や環境負荷の軽減が期待されます。日本ではまだあまり普及していませんが、今後の発展が楽しみな分野です。 またIra先生にもお世話になりました。Ira先生は、牧草地における牛の位置情報を活用した研究を行っています。GPSデータを活用し、牛の移動パターンや放牧管理の最適化を研究されており、これにより牛の健康状態のモニタリングや放牧効率の向上が期待されます。

今回の訪問では、持続可能な畜産管理の最前線を学ぶことができ、大変貴重な経験となりました。GreenFeedを活用した温室効果ガスの測定、バーチャルフェンス、牛の位置管理技術など、いずれも今後の畜産業に大きく貢献する研究ばかりでした。Hector先生、Ira先生、そしてSDSUの皆様に心より感謝申し上げます!今後も、このような最新技術を取り入れた畜産管理について学びながら、自分の研究にも活かしていきたいと思います。